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LOHAS的な人々〜復古創新から学ぶこと 株式会社コラボ 代表取締役 桑原明夫

株式会社コラボ 代表取締役 桑原明夫

前回リニューアル公開をしてはや四ヶ月が過ぎました。
この間にも様々なシーンに出会うことが出来ましたこと感謝いたしております。

まず、公開まもなくして、京都議定書で我が国が世界に約束した温室効果ガス排出量6%の削減。国民的プロジェクトとして“地球温暖化防止”「みんなで止めよう温暖化 チーム・マイナス6%」キャンペーン活動が始まり、まず個人として自ら参加登録し、次いでコラボとしても取り組めると判断し、社内外様々な意見を頂きながらこのキャンペーンを推奨して参りました。夏場では全職場の冷房温度28度設定の徹底と社員全員による“クールビズ”スタイルの導入と当社の「窓際の暑さを低減可能にする」提案を強く押し出してみたところ、全国からたくさんのお問い合わせを頂き、快適な生活の一助になれた気がいたします。この冬場におきましても断熱効果による提案の推奨に努め、室内暖房温度は20度に!また”ウォームビズ“スタイルで取り組みたいと思っております。

次いで、ある視察セミナーで知り合えた“石見銀山生活文化研究所”さんです。
「くらしをデザインする〜復古創新」提案企業。「何事にも しばられない とらわれない 肩の力を抜いて 自然体で生きる老若男女の提案」。人口460人「過疎の町」に生まれたアパレル企業さんです。「日本の田舎暮らし」をテーマに、今でも代官屋敷、武家屋敷、庄屋など江戸時代の建物が軒低く並ぶ街道に、現在も島根県大田市に本社を構えていらっしゃいます。

本社でまず目に飛び込むのが社員休憩所で、これも県外に存在した築240年の萱葺き屋根の農家を移築したというから驚きでした。その奥に配置してあるのが「本社ワークステーション」。竹やぶを背景に並ぶ新旧の取り合わせが妙に面白かった。来訪者には集められた廃材で改修された屋敷にて全社員による自給自足のおもてなしをしてくださった。なにか今の日本が既に失った「田舎」にこだわり、実生活に取り入れながら不自由さを楽しみながら、独自生活提案を生み出しておられました。

まさしく昨今話題にあがる「LOHAS = Lifestyles Of Health And Sustainability」ではないでしょうか? これは簡単に略すと“こころとカラダと地球にやさしいライフスタイル”という造語ですが10年程前から広まり始まったと言われ、全米では成人人口の約3割の人々が、すでにLOHAS的な生活を営んでいるという調査結果があります。日本ではスローフードやスローライフがここ数年脚光を浴びましたが、これはイタリアのスローフード運動に端を発しているそうです。LOHASとスローライフ〜コンセプト的に似通ったこれらのキーワードが一方はアメリカ、もう一方はヨーロッパから発信されているのは興味深いところです。

現在、自己責任社会に移行しつつあると言われています。将来の快適な生活を求めるためにはワークバランスを見直し、自身の精神的にも豊かで幸せな暮らしを手に入れるために自己啓発が求められているのではないでしょうか。

上記のようなテーマに触れていく中で、自分が如何に無神経で浅い考えであったか。改めて考えさせられました。我々が今後、快適な生活をしていくためには、現在における地球温暖化防止をはじめとする環境問題及び自然災害対策そして日常におけるライフスタイルを将来に向けて、いま一度見直す必要があると思います。